2026年 年頭所感
新しい年を迎え皆様にご挨拶を申し上げます。
平素はTDEの活動にご理解とご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
2025年を振り返りますと、世界経済は依然として不透明な情勢の中にありました。ウクライナ侵攻および中東地域の緊張は続き、国際的なサプライチェーンやエネルギー価格に影響を与えました。一方でAI技術やグリーントランスフォーメーションへの投資が拡大し、新たな産業構造の転換期を迎えた一年でもありました。
国内では、春先に株式市場が過去最高値を更新し、円安基調の下で輸出関連業種が堅調に推移しました。能登半島地震からの復興も進み、災害対策や地域再生への関心が高まりました。スポーツ界ではパリ五輪の成果を受け、若手選手の国際的な活躍が明るい話題を提供しました。
宝飾業界においては、G7によるロシア産ダイヤモンドの輸入規制が本格的に施行され、 国際的なトレーサビリティの確立が喫緊の課題となりました。各国で異なる管理基準が導入される中、TDEではWFDBおよびWDCとの連携を強化し、会員各社への情報共有と実務支援を行いました。
市場動向としては、高級志向とコスト志向の二極化が一段と進みました。天然ダイヤモンドの需要は安定的に推移する一方で、合成ダイヤモンドの流通価格は下落を続けましたが、 ジュエリー市場における新たなポジションを確立しつつあります。TDEではこれらの変化を踏まえ、Webマガジンを通じて「合成ダイヤモンドの新たな評価基準」や「国別統計データ」など業界の動向を継続的に発信しました。
昨年は会員間の情報共有と意見交換を重ねました。6月のWFDB Presidents’ Meeting(ニューヨーク)には理事長がオンラインで参加し、国際的な議論に貢献しました。昼食講演会も開催し、消費者意識の変化と今後の需要動向を共有しました。
TDEは、ダイヤモンド業界の健全な発展と取引の透明性確保を目指して三つのミッションを掲げ、国際的視野に立った活動を続けてまいりました。
本年も従来からの基本施策をベースに、業界の裾野拡大と組織の活性化を図り次なる成長をめざしていきます。
ダイヤモンドの輝きは人々に希望と喜びをもたらします。私たちは引き続き、信頼性の高い情報提供と倫理的取引を通じ、業界の未来を支える役割を果たしてまいります。
本年も引き続きのご支援、ご協力をお願い申し上げるとともに、皆々様にとりましても素晴らしい1年となりますよう心からお祈り申し上げます。
(一社)東京ダイヤモンドエクスチェンジ
理事長 岩崎道夫

