AGL(一般社団法人 宝石鑑別団体協議会)が、合成ダイヤモンドのフルグレーディング・ルール不採用を決定しました。

AGL(一般社団法人 宝石鑑別団体協議会)では、2025年12月18日の理事会において、合成ダイヤモンドに対して天然ダイヤモンドと全く同じ基準を用いたフルグレーディング(鑑定書の発行)を採用しない事を決定しました。なお、簡易グレードに関しては従来通りのルールが継続されます。

不採用に至った背景としては、TDEでは以下の3点が挙げられると考えています。 

1. 天然ダイヤモンドとの明確な差別化
AGLは、希少価値を持つ天然ダイヤモンドと、人工的に製造される合成ダイヤモンドを明確に区別する立場をとっています。消費者が両者を混同しないよう、合成ダイヤモンドには「合成ダイヤモンド鑑別書」の発行にとどめています。

2. 「簡易グレード」の導入(2019年〜)
AGLは2019年4月より、フルグレーディングの代わりに、天然石とは異なる用語を用いた簡易グレードを運用する事を承認しています。

3. 品質の均質化による評価の無効化(2026年現在の世界的潮流)
2025年末から2026年にかけて、世界最大の鑑定機関であるGIAも合成ダイヤモンドの4C評価を廃止し、簡易グレードに移行しています。これは、合成ダイヤモンド生産向上により高品質な物が作られるようになり、細かな等級分けが市場において意味をなさなくなっているためです。
AGL加盟の各鑑別機関(中央宝石研究所など)でも、この方針に基づき、天然ダイヤモンドと同一のフルグレーディングは行わない運用が行われています。

この案件に関しては、TDEからも消費者が天然ダイヤモンドと誤認しないためにも、鑑定書などのフルグレーディングの採用を行わないように、求めてきました。TDEでは、天然ダイヤモンドの潔白さと価値を重視しながら、市場の発展に適応していくことの重要性を認識しています。

TDE WEBマガジン編集部

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