世界ジュエリー連盟CIBJOが合成ダイヤモンドの呼称を統一
100周年 CIBJO CONGRESS 2026にて(100周年の総会にて)
CIBJO (シブジョ:世界ジュエリー連盟)は、2026年9月4日から7日にかけてイタリア・ヴィチェンツァで開催された記念すべき100周年を迎えたCIBJO Congress 2026(CIBJO総会)において、人工的に生成されたダイヤモンドの推奨表記から「laboratory-grown(ラボラトリーグロウン)」等の用語を削除し、「synthetic(合成)」へ一元化する規定改訂案を可決・発表しました。
今回の改訂により、CIBJOのガイドラインにおける人工ダイヤモンドの公式推奨呼称は「synthetic diamond(合成ダイヤモンド)」に統一されました。
CIBJOによる改訂の背景と事実関係
CIBJOが発表した資料によると、今回の呼称変更の根拠として以下の事実が挙げられています。
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生産実態と用語の乖離
現在流通している合成ダイヤモンドの多くは、工場においてHPHT(高温高圧法)やCVD(化学気相成長法)を用い、産業規模で大量生産されていること。 -
消費者の誤認防止
「laboratory(研究室)」という単語が「1石ずつ研究室で生成された」かのような印象を与え、実際の工場での量産プロセスと乖離している。消費者に誤認を与えるリスクを避けるため、科学的・法的に用いられる「synthetic(合成)」へ一元化することにしたこと。
日本国内における規定と経緯
TDEは、JJA(一般社団法人日本ジュエリー協会)およびAGL(宝石鑑別団体協議会)とともに、日本国内における合成ダイヤモンドの呼称および定義に関して、以下の通り定めています。
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1994年「合成ダイヤモンド」の呼称を定義
1994年、JJAとAGLにより「宝石もしくは装飾用に供される物質の定義および命名法」が制定されています。この中で、人工的に作られたダイヤモンドの科学的および公式な表記は「合成ダイヤモンド」と定義しています。 -
2020年3団体によるプレス発表
2020年、TDE・JJA・AGLの3団体は合同プレス発表を行い、流通現場における消費者保護と誤認防止のため、改めて「合成ダイヤモンド」と呼称することを徹底するように求めています。 -
宝石の定義には含まれない
JJAの基本規定において「宝石(Gem/Jewelry)」の定義は自然界で生み出された天然物に限定されており、人工生産物である合成ダイヤモンドは、定義上「宝石(ジュエリー)には含まれない」と定められています。
信頼されるダイヤモンド市場の構築に向けて
今回のCIBJOによる「synthetic(合成)」への呼称一元化は、TDEやJJAが長年にわたり国内市場で呼びかけてきた「天然と合成の明確な識別と、科学的に正確な表示」という立場を裏付けるものだと考えています。
TDEは今後も以下の取り組みを強化し、ダイヤモンド市場全体の健全性と信頼性の維持に努めていく事を目指しています。
会員・事業者への適正表示の啓発と徹底
販売および流通現場において、消費者が誤認しないよう、公式名称である「合成ダイヤモンド」の適切な提示と販売時における正しい説明の履行を呼びかけていきます。安心できる市場作りを目指して
「天然ダイヤモンド」ならではの希少性と、量産製品である「合成ダイヤモンド」を区別して、消費者が安心してダイヤモンドを購入できる環境づくりを推進していきます。