TDEが集計した2024年度までの原石生産量統計データです。

■データに関して

●キンバリープロセス証明数により公表されているダイヤモンド原石生産量をベースとしています。
sorce: https://kimberleyprocessstatistics.org/public_statistics

ダイヤモンド原石の産出量は、不正に産出されたダイヤモンド原石の輸出入を規制することを目的とした国際的な証明制度「キンバリー・プロセス」によって99%以上管理されています。そのため、キンバリープロセスが公開しているデー タを分析する事で、ダイヤモンド原石の産出量を高い精度で把握する事ができるとTDEでは考えています。


■TDEではデータを基に以下の通り分析しています。

2024年のダイヤモンド原石の生産量は、前年の2023年と比べ、約6%増加した1億1795万カラットだった。生産量では、ロシアが前年とほぼ同額の3730万カラットとなり、全体の31.6%を占め1位となった。2位はボツワナの23.9%、3位はアンゴラの11.9%であった。

生産金額においては、前年同様ダイヤモンドの需要が弱含みに推移したことにより、平均単価もさらに減少し、前年より約10%減少した114億ドルとなった。生産金額でもロシアが、G7からの制裁が継続していたにもかかわらず全体の29%を占め1位となり、ボツワナが28.8%の2位、アンゴラが12.3%と生産額でもカナダを抜いて3位となった。

主要国の輸出量においては、前年に比べ約11%減少し、金額においては約16%と前年に続き大幅な減少となった。
輸出金額において、ロシアが約29%、ボツワナ約20%、アンゴラ約9%、カナダ約31%減少したのに対し、南アフリカは60%増加した。

主要国の輸入金額もインドは約17%、欧州連合は約36%、アラブ首長国連邦約19% 減少し、アメリカは約28%増加した。

総じて、2024年もアメリカや中国でのダイヤモンド需要が停滞し、鉱山の減産や供給量の絞り込みが継続し、価格もさらに下落に転じた年となった。

以下リンクから、TDEが集計したエクセルデータがダウンロードできます。
TDE_Summary Production_KPC Counts_2024.xlsx(エクセル)

■注意
データは公開データといたしますが、ご使用に関しましては、
出典元:TDE 一般社団法人 東京ダイヤモンドエクスチェンジ(http://tde.or.jp/)を必ずご記入ください。

TDEは公開したデータおよびコメントに関しましては、できるだけ正確な情報をお伝えするようにしていますが、TDEの見解が含まれます。TDEは データやグラフ、コメントの内容及び利用結果を保証するものではありません。

TDE 一般社団法人 東京ダイヤモンドエクスチェンジ

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