2022ダイヤモンド原石国別統計データ【速報】

TDEが集計した2022年度までの原石生産量統計データです。

■データに関して

●キンバリープロセス証明数により公表されているダイヤモンド原石生産量をベースとしています。
sorce: https://kimberleyprocessstatistics.org/public_statistics

ダイヤモンド原石の産出量は、不正に産出されたダイヤモンド原石の輸出入を規制することを目的とした国際的な証明制度「キンバリー・プロセス」によって99%以上管理されています。そのため、キンバリープロセスが公開しているデー タを分析する事で、ダイヤモンド原石の産出量を高い精度で把握する事ができるとTDEでは考えています。


■TDEが取りまとめたデータは以下の通りです。

以下リンクから、TDEが集計したエクセルデータがダウンロードできます。
TDE Summary Production KPC Counts 2022(エクセル)

■TDEでは以下の通り分析しています。

2022年のダイヤモンド原石の生産量は、前年の2021年と比べ、ほぼ同額の1億1804万キャラットとなった。生産量では、ロシアが全体の35.5%を占め1位となり、ロシアは欧米からの制裁下にあっても前年より280万ct生産が増加した。2位はボツワナの19.1%、3位はカナダの13.8%であり、この順位はここ数年変わっていない。生産金額においては、各国が原石価格を引き上げたため、前年より24%増加した160億ドルとなり、KPが2004年にデータを公表し始めて以来、最高額となった。
生産金額では、ボツワナが29.3%の1位、ロシアが22,2%の2位、アンゴラが12.3%の3位となった。
生産金額の平均キャラガイでは、ボツワナの208ドルに比べ、ナミビアが600ドル、レソトが431ドルと上質の原石を生産していることが窺われる。

主要生産国の生産量は、ほぼ前年と変わらなかったが、輸出量は各国の政策的要素も絡み、24%減少した。特にロシアは、昨年2022年2月以降、欧米各国から輸入禁止の制裁を受け、ロシアからの原石輸出量は、24%減少した一方で、金額面では4%の減少にとどまった。ロシアからの原石の一部は、制裁を逃れ、インド、アラブ首長国連邦、ベルギーなどを通じて流通していたことが、主要国の輸入実績からも見て取れる。

■注意
データは公開データといたしますが、ご使用に関しましては、
出典元:TDE(http://tde.or.jp/)を必ずご記入ください。

TDEは公開したデータおよびコメントに関しましては、できるだけ正確な情報をお伝えするようにしていますが、TDEの見解が含まれます。TDEは データやグラフ、コメントの内容及び利用結果を保証するものではありません。

TDE 一般社団法人 東京ダイヤモンドエクスチェンジ

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